2017年10月27日

英語はたいへん アジア編


英語はたいへん。まず話せるようになるまでがたいへん。話せても、なまりのない発音ができるかどうか、も大切。英語を母国語とする人たち(日本語では「ネイティブ」と言いますが)と同じように発音できるようになるのは、大人になってから(中学以降ですかね)英語を学ぶ者(私もこれに該当します)にとっては至難の業。

それは俳優たちにとっても同じ。俳優たち、アメリカ映画(というか、英語が使われる映画)に出演する俳優たちのことです。ではまずアジアの俳優たちについて感じたことを書きます。

valve-1705684_1920.jpg
 
ハリウッド映画に出る主なアジア人といえば、香港、中国、韓国、日本です。映画産業として最も歴史があるのは日本と香港。それゆえ、日本人と香港人(後には大陸の中国人)の俳優たちは、自国なまりを持ったまま英語を話して、ハリウッドで使ってもらえます。

「男は黙って」の日本人俳優、三船敏郎は「レッド・サン」で侍を演じましたが、あまり英語は話さなかったものの、発音はよかったです。確か最初のセリフは、I want to know your name. だったと思いますが、「アイ・ウォントゥーノー・ユアネーム」というカタカナ英語発音ではなかった。

「ブラック・レイン」など複数のハリウッド映画に出ている高倉健もなまりのある英語を話していましたが、彼の英語は「英語が話せる日本人」の英語だったと思います。同作で共演した松田優作は英語がかなりうまかったと聞きます。早生しなければ、あのあとすぐハリウッド映画に出たはずです。数本悪役をして最後には主役級のハリウッドスターになったかもしれません。残念。

渡辺謙と真田広之の英語は、高倉健より発音は良いと思います。二人とも米国滞在が長いので当然ながら英語は話せるでしょう。彼らは演技力と存在感ゆえ、ネイティブ英語でなくともハリウッドの映画、アメリカのテレビドラマ、ブロードウェーの舞台に出ています。

帰国子女でない日本人でネイティブ英語を話した俳優は、私の知る限りでは、別所哲也、工藤夕貴、松田聖子です。別所哲也は「クライシス2050」でデビューしましたが、初めて見る俳優だったので、その発音から日系アメリカ人かと思いました。完全にネイティブ発音ではないかもしれませんが、かなりそれに近い発音だと思います。工藤夕貴は「ヒマラヤ杉に降る雪」で日系アメリカ人の役を演じたわけですから最初からネイティブ英語を話す役です。だからネイティブ英語でした。

松田聖子は、私の聞く限りほとんどネイティブ英語の発音でした。彼女はアメリカのテレビドラマ「The Big Easy」に二話ゲスト出演し、Yuki という日本人女性の役を演じました。ほぼ完璧な英語に聞こえました。また、大ヒットドラマ Bones でもジャーナリスト役でゲスト出演しましたが、それでもネイティブ並の発音だったと思います。歌のうまい人はけっこう英語の発音が良いのですが、彼女もすごく努力したのだと思います。

中国系俳優の多くは気にせずなまりのある英語を話します。「燃えよドラゴン」で鮮烈な世界的デビューを果たした永遠のヒーロー、ブルース・リーも、なまりはありました。同映画で弟子に指導する場面で言った「Don't think! Feel!」というせりふは有名です(みんなが真似をする)。

bruce-lee-2644599_19202.jpg
(香港にあるブルース・リーの立像)
 
ジャッキー・チェンもジェット・リーもなまりのある英語です。ジェットのほうがジャッキーより発音は良かったと思います。そもそも彼らのアクションと魅力に、言葉は必要ないでしょう。

最近、中国資本が入ったハリウッド映画が多く作られ、中国人俳優も多く出演しています。「インディペンデンスデイ:リサージェンス」のアンジェラベイビー、「グレートウォール」「キングコング」のジン・ティエンなど、かなりきれいな英語を話しますが、ネイティブではありません。

中国人は芸名に平気で英語名を使います。伝統でしょうけれど、英語の名前を使ったくらいでアイデンティティはまったく影響を受けない、という自信だと思います。

さて、国の規模としては中国や日本に比べて小さい韓国は、やはり映画業界においてはアジアの競争相手に後塵を拝していると思うのでしょう、幅広い役を得られるよう、完璧な英語を話そうとします。

童顔と鍛え上げられた肉体のアンバランスが魅力のピ(別名レイン)は、「ニンジャ・アサシン」で主役を演じました。英語はほぼネイティブ並だったと思います。もっとハリウッド映画に出て欲しいです。

韓国ではビッグスターのイ・ビョンホン。ハリウッドでも八面六臂の活躍です。「G.I.ジョー」「レッド」でのアクション、「ターミネーター:ジェンネシス」ではなんとターミネーターを演じました。それに「荒野の七人」では七人の一人です。彼もほぼネイティブ英語でした(ネイティブに聞いたら、時々なまりが出る、と言っていましたが)。彼が主役のハリウッド映画を見たいです。

彼らの発音に対する努力は、ものすごいものがあると思います。日本人俳優も外国で活躍したいのなら、それくらいの努力はすべきでしょう。渡辺謙や真田広之は別ですよ、彼らはアクションや演技ですでに国際的名声を確立していましたから、なまりがあっても使ってもらえるのです。

ただ日本は大国ですからね、わざわざ苦労して外国に行かなくても日本国内で十分食っていけるので、そこまで必死になれないのでしょう。残念。もっとハングリーにハリウッドを狙ってもらいたいです。

でもハリウッドでさえ、アジア系俳優たちは正当に扱われていない、と忍従の日々が続いているようです。「Hawaii Five-O」の主役メンバーだった Korean American のダニエル・デイ・キムとグレイス・パークが他の二人の主役白人俳優と同じ出演料を要求した結果、あえなく首を切られたという今年7月のニュースには、驚きました。

映画界も、性別や人種に関係なく、正当な報酬が得られる場所であってほしいですね。

hollywood.jpg
(有名な「ハリウッドサイン」)
 

読んでいただきありがとうございます。
クリックして応援いただけるとうれしいです。

↓↓↓
にほんブログ村 地域生活(街) 中部ブログ 北佐久郡軽井沢町情報へ
にほんブログ村
にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ
にほんブログ村

posted by ロンド at 16:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 英語
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/181398074
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
プロフィール
ブログネームは、ロンド。フリーの翻訳者(日英)。自宅にてiMac を駆って仕事。 2013年に東京の多摩ニュータウンから軽井沢の追分に移住。 同居人は、妻とトイプードルのリュウ。 リュウは、運動不足のロンドを散歩に連れ出すことで、健康管理に貢献。 御影用水温水路の風景に惹かれて、「軽井沢に住むなら追分」となった。