2019年08月16日

初めてタバコを吸った日


私はタバコは吸わない。Ich rauche nicht. だが、必ずしもドイツ語のせいというわけではない(「20カ国語ペラペラ」)。

私が十代のとき、タバコを吸うのは男性としては一般的だった。一人前の男になるための通過儀礼というような意味もあった。だから私が喫煙者になっても不思議ではなかった。

なんで吸わなかったか。原因の一つは、父にあった。国鉄職員だった父は、よく同僚たちを自宅に連れてきて、麻雀をやっていた。その部屋はタバコの煙だらけになる。私はそれが嫌でたまらなかった。だから麻雀もギャンブルもしない。一種のトラウマだろう。

smoking2_tobacco field.jpg
(タバコ畑。タバコはイモやトマトやナスに近いナス科の植物で、実も付けるという。煙草が廃れても、タバコ自体はバイオ燃料として使えるそうだ。)

実は大人になってタバコを吸ったことはある。学生時代のアルバイトで窓拭きをやっている時、ビルの屋上で休憩中、遊びのつもりで同僚のタバコを吸わせてもらった。こともあろうか一気に肺まで吸ってしまった。

胃が痛いと胃の位置がわかる。恋をすると胸が苦しくてハートの位置がわかる(?)。私はタバコを吸った時二つの肺の位置がわかった。そのあと、苦しさのあまり5分くらいコンクリート床の上をのたうち回った。「一人前の男」への階段は一気に崩れた。

それ以降、何度かおふざけでタバコを吸ったことはあるが、肺に入れることはなかった。苦しくて肺まで吸い込むことはできなかった。ただの真似である。

あれは、英検の口頭試験のときだったか、順番を待つ私の前の人が急にそわそわし始め、ぱっと席を離れたと思ったら、一番近くの灰皿スタンドまで走って行き、タバコを吸った。「ああ、あの人はタバコの中毒なんだ。かわいそうに」と思った。いや、彼はただ緊張のあまり、タバコを吸って緊張をほぐそうとしただけなのかもしれない。そうだとしたら、うらやましい。喫煙者ではない私はどうやって緊張をといたら良いのだろうか。

ところが、最近知ったことだが、「タバコでストレス解消」というのは幻想で、生理学的に言うと、単に禁断症状が解消されるだけ、という。そうか、うらやましがる必要はなかったんだ。

私はタバコは吸わないが、個人的に吸うのは自由である。健康を害することがあってもそれは自分の選択であり自分の責任である。ただ、私が吸う空気をその煙で汚すことは勘弁してもらいたい。喫煙者は吸わない者にとってそれがどれほど苦痛なのかわからないのかもしれない。

友達同士で会うときも、喫煙者がいると胸が苦しい。ある時うれしいことにヘビースモーカーだった友人二人がピタリとタバコをやめた。肺か喉の疾患になり、入院こそしなかったが「こんな死ぬかと思うくらいの苦しい目に合うのならば(つまり息が苦しい)、タバコは二度と吸わない」と思ったそうだ。

また、かつての同僚は、タバコをやめたいと思ったが「禁煙してこんな苦しい目に合うのならば(つまり禁断症状)、禁煙は二度としない」と思ったそうだ。

タバコにまつわる苦しさも、人それぞれである。

最近の風潮はありがたい。今ほとんどタバコの煙に悩まされることはない。レストランなどの「テラス席はペットオーケー」は、「テラス席は喫煙オーケー」でもあることが多く、困惑することはあったが、軽井沢に来てからは、テラス席でも喫煙する人をほとんど見かけない。うれしい限りである。

かつては「歩きタバコ」する人も多く、そういう人の後ろを歩かざるを得ないときは、「ボクシング歩き」になった。パンチをよけるように、上半身を左右に振りながら煙をよけて歩いていた。そういえば似た動作は、温水路沿いを散歩する時にすることがある(「虫の名は。」)。

めっきり喫煙者を見かけなくなった昨今だが、恐ろしいことに「20世紀後半を舞台とする映画」では、喫煙者だらけなのだ。

先日テレビで見た映画「突入せよ! あさま山荘事件」(2002年)では、警察関係者ほぼ全員がチェーンスモーカーだった。見ているだけで胸が苦しくなった。幸い、途中で役所広司演じる佐々淳行が「今後この部屋は禁煙とする」と言ってくれたので、それからは少し胸がすっとした。

アメリカの映画でも似た傾向にあり、現代映画では、喫煙は「教育のない人、低階層の人」を象徴する演出で行われる感じがするが、過去を舞台とする映画では「エリート含め誰もが」喫煙者だった。

smoking1.jpg
(タバコを吸う姿は絵になる。確かにこのような写真を見るとカッコ良く見える。だがそれも吸い込み・・いや刷り込みだろう。)

ただ個人的には、人に迷惑を掛けない限り「喫煙は個人の自由」と思っている。最近、芸能人(特に女優)で喫煙者だと批判的な記事が出たり、喫煙シーンがある映像作品が否定されるような風潮もある。私はそこまで否定するつもりはまったくない。「個人の自由」や「表現の自由」は尊重すべきである。

さて、タバコの起源だが、南米が原産地とされていて、最初はまじない師のような神がかる職業の人たちが使っていたらしい。やがて一般人にも広がり、さらにアメリカ大陸に押し寄せたヨーロッパ人たちにより全世界に蔓延していった。

しかしまあどうしてあんな苦しいものを吸おうと思ったのか、私にはわからない。皆「神がかり」したかったのだろうか。いやいや実際には「神がかり」ではなく「神あがり(かむあがり)*」を心配したほうが良い。

*「神あがり(かむあがり」とは、古語で「神として天に昇る=死ぬ」を意味する。喫煙者は、普通の空気を吸う人(私は「非喫煙者」という言葉が嫌いである)より、平均して10年ほど寿命が短いとされている。


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posted by ロンド at 17:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康

2017年06月20日

ビールは中ジョッキ1杯まで


先日、軽井沢町の健康診断に行ってきました(「木もれ陽の里保健センター」)。町民であれば誰でも受けられる特定健診です。
 
内容としては、これまで住んだ東京都の世田谷区、国分寺市などよりも、充実度が低いですね。何しろ心電図検査がないのですから・・・。したがってこの数年心電図を撮っていません。心臓は大丈夫でしょうか。

血液検査の採血はベッドに寝てやってもらいます。座って血を採ると倒れるからです。いつもちょっと恥ずかしいけれど、体質だから仕方ありません。(40代くらいのときに、「通常より過敏な迷走神経反応」が原因だとわかりました。「怖い」などの心理的な問題ではなく、体が勝手に反応してしまうようです。原因がわかってとりあえずホッとしましたが。)

ところで、検診を待っている間、ふと壁面に貼ってあるポスターに目が行きました。その内容に驚きました(そのくらいだと思っていた、と妻は言いますが)。
IMG_9950.jpg

「一日の適正アルコール摂取量は、20グラム」なんですって。それはビールでいうと中ジョッキ一杯。

我が家はまったく問題ありませんが(夫婦で350mlのビール缶を飲むだけ)、普通にお酒が飲める人たちは、晩酌で中ジョッキ一杯というわけにはいかないでしょう(と、想像しているのですが)。しかも60歳以上だと10グラムに減ってしまいます。一人で350ml缶一本飲んだら、過剰摂取です。
a0800_000750_m.jpg

下戸はのぞいて、この基準、守れる人はいるのでしょうか。
 
私も本当はもっと飲みたいのですが、ちょっとでも飲み過ぎると頭が痛くなってしまい、せっかくの楽しい気分が台無しになるのです。ただそのおかげで、この摂取量上限基準が守れているのですが。
 
その代わり、甘い物に目がありません。夫婦そろって甘党で、ついお菓子が摂取過剰になってしまいます。これもほどほどにしないと・・・。

検診の結果は2ヶ月以内に通知、とのこと(遅い・・・)。

IMG_9156.jpg
(砂糖を控えた自家製お菓子でも、食べ過ぎは禁物。)


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posted by ロンド at 18:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康

2017年05月04日

やっぱり効く! 花粉症には「べにふうき」

年が明けて、「今年も新たな気持ちでがんばるぞ」と思った矢先、目も鼻も喉もメチャメチャ。痒くてくしゃみが出て、体もだるくなり、新たな気持ちも吹っ飛びます。

憂鬱な花粉症の季節です。

pollen2.jpg

私も花粉症に悩まされている一人です。発症は20代だったと思います。ただサラリーマン生活をやめてからは、それほど外出しないので、症状は一般の人々に比べ軽いかもしれません。

軽井沢の「花粉の飛散量」は、以前住んでいた多摩ニュータウンとどの程度違いがあるのか。例えば花粉情報で、軽井沢の「やや多い」と多摩ニュータウンの「やや多い」とでは、具体的な花粉の量は違うのでしょうか。調べましたがわかりませんでした。感覚的には東京にいたほうが、花粉が多かったように感じます(舗装面が広いため花粉が地面に定着せず、常に飛び回っている、とのこと)。

今は花粉症の症状を軽減できています。その秘訣は「べにふうき」です。

「べにふうき」はお茶の一品種。紅茶系の品種「べにほまれ」と「ダージリン」を交配して作られたものだそうです。「花粉症」との関連以外では、純粋にお茶としてあまり知られていないと思います。私も知りませんでした。

どうして「べにふうき」が花粉症に効くのか。

鍵は「メチル化カテキン」。この物質は、抗アレルギー作用があり、学術的にもその作用が認められています。

ご存知の方も多いと思いますが、この「メチル化カテキン」を多く含んでいるお茶が「べにふうき」なのです。べにふうきの抗アレルギー効果は、研究機関においても実証されています。

でも、いくら「実証されている」と言っても、本当に効くのか、と疑心暗鬼になってもおかしくありません。花粉症に効くと言われている飲み物は、効果が実証されているものも含め、複数ありますからね。

私の場合、数年前から「べにふうき」を飲み始め、その効果を自ら確認しています。

Spoonful.jpg

その経過をまとめました。

(1) 最初、「茶葉」のべにふうきを「お茶」として飲んでいました。費用効果的だと思ったからです(安上がり)。
 しかし、実際にはお湯を沸かさないとお茶は飲めません。忙しいときは、複数回飲むとなるとなかなか面倒です。それに「メチル化カテキン」摂取のため、水分も一緒に取らないといけないのです。
 これは東京にいたときのことで、それほど顕著な効き目は感じられませんでした。

(2) 軽井沢に来てから、一昨年より、「抹茶」に切り替えました。抹茶ですので、お湯に溶かすこともできますが、ヨーグルトなどのようなものにも混ぜられます。
 結論としては、こちらのほうが手軽で扱いやすく、高い効果が得られます。
 なぜかというと、お湯を沸かさなくても、いつでも、好きな量を摂取できるからです。

(3) 通常、花粉が飛ぶ以前の12月ごろから抹茶を取り始めます。毎朝食時、ヨーグルトに抹茶の「べにふうき」を「山盛り小さじ1杯」入れて食べました。
 2月になって、花粉が飛散し始め、症状が出ました。べにふうきは「期待したほど効いていない」と感じました。

(4) 3月になって、ヨーグルトに混ぜる量を「大盛り大さじ一杯」にし、さらに小さじ半分程度を、お湯の入ったポットに入れて、仕事をしながら飲み始めました。
 そうしたら、すぐに効き目が現れました。この摂取量で、その日のアレルギー症状はかなり減ります。効果が大きくなったのは、12月から摂取し続けていた蓄積があったからかもしれません(症状に応じて、摂取量を調整します)。

上記のように、個人的な経験から言うと、「べにふうき」は花粉症の改善に間違いなく効果があります。

病院に行ったり薬を飲んだりしないで花粉症に対処したい場合には、だめもとで一度「べにふうき」をお試しください。

茶葉タイプ、抹茶タイプともにもいろいろな「べにふうき」商品があります。試す際には、よく吟味してください。

Benifuuki2.jpg
(私が飲んでいる抹茶べにふうきの1つ)

注意! これはどんな薬にも言えますが、人によって効き目が違います。効かないかも、副作用がでるかもしれません。また、仕事で一日中外出している人は、当然大量の花粉を浴びます。そのため、効くと言っても、どの程度効くかはわかりませんし、飲み過ぎると副作用があるかもしれません。そこをご理解の上、お試しください。

LiuRun.jpg
(犬の花粉症は皮膚に出るとのこと。「ぼく痒くないよ」と元気なリュウ)


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posted by ロンド at 00:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康
プロフィール
ブログネームは、ロンド。 2013年に東京の多摩ニュータウンから軽井沢の追分に移住。今年還暦に。 同居人は、妻とトイプードルのリュウ。 ロンドは、フリーの翻訳者(日英)。自宅にてiMac を駆って仕事。 リュウ(13歳)は、運動不足のロンドを散歩に連れ出すことで、健康管理に貢献。 御影用水温水路の風景に惹かれて、「軽井沢に住むなら追分」となった。